2008年12月19日金曜日

低層マンションのすすめ

私自身の経験をお話します。普段、何気なく使っているエレベーターが地震で止まってしまったことがあった。3~4年前だったように記憶している。

5階に住んでいたので仕方なく非常階段を使って部屋までたどり着いたのだが、これがなかなか大変だった。たかだか五階。されど五階。スーパーで買物をしたあとに5階まで階段を利用するのは大変しんどい。

非常事態だからと諦めているが、あらためてエレベーターのありがたさが身にしみた。もし15階とか20階とかに住んでいたらととても部屋までたどり着けないと思う。

エレベーターが止まった日はたしか週末だったと思う。エレベーターの管理会社はなかなか来てくれずに、ふたたび動き出すまでに2日くらいかかった記憶がある。二日間、階段で上がり下りしたことは大変であった。

もしその地震のときに自分が乗っていたら、2日間その中に閉じ込められたのである。これはリアルな話だ。いつでも起こりうる話である。あの狭い箱の中に2日間も閉じ込められたら、どんなに強靭な精神力をもっていたとしても大変なことだ。

トイレに行けない、水が飲めない、外部と連絡がつきにくい、そんな状況であれば誰だってまいってしまうだろう。持病を持っている人や高齢の方、そして小さなお子さんがいる方にとっては切実な問題である。小さなお子さんが1人で乗ることだってあるから本当に気をつけていただきたい。

階数にもよるが、普段から健康のために階段を利用することをお薦めしたい。

気力が萎えているときにはエレベーターに乗る。それ以外は階段を利用して生活してみてはどうだろうか。自分でできる危機管理である。無料フィットネスに通っていると思えばお得感もでてくる。

この問題に関しては「高層難民」という本が新潮新書から出ている。著者は渡辺実氏。とても参考になる本です。今のうちに一読しておくことをお薦めいたします。以上のことを踏まえて、マンション選びを考慮してみると、いくつか注意すべきポイントが見えてくる。私の個人的な意見は2つある。

ひとつは、低層マンション。
もうひとつは、内陸部に住むこと。

低層マンションにするメリットは、やはり地震災害における被害の程度が少なくなることである。それと、低層マンションなら周囲に暗い影を作らないから、周辺環境にやさしいことがあげられる。もうひとつの、内陸部に住むという問題は地震による津波を意識している。

地震がきて津波が発生した場合、海沿いのマンションは、ざぶんと海水に漬かってしまう。一瞬でマンション機能が麻痺してしまう。これは容易に想像がつくと思う。内陸部を選ぶということは、海からの距離を確保することと海抜の高い場所にするためだ。

しかし、現実問題として勤務先や子供の学校のこともあるから、内陸部に住むといっても簡単に実現しない場合もあるだろう。しかし、その場合であってもできる範囲の中でいいから、上記2項目を頭のすみに置いていてほしい。減らせるリスクは減らしておくべきだと思う。