マンションが安く買えなくなってから久しいが、本来、集合住宅は土地を有効活用して、ひとつの土地上に多数の住宅を作るから、一世帯あたりの価格も安くすむはずであった。住宅を集約させることによって、効率を追求するから価格を抑えられることがメリットであり、一戸建よりも安価で庶民にもなんとか手が届くのが本来の姿であったと思います。
ところが、最近のマンションはどうだろう。実に豪華でしかも高価である。経済が右肩上がりの上昇を続けているときはそれなりに売れたであろうが、2008年11月現在、それも過去の話となってしまった。
これからはシンプルで安いマンションが好まれるのではないかと思う。
これは理屈ではない。庶民の財布がそうなってしまっているのだから仕方ない。
街に出て、商店街を見て歩いてみると実感していただけると思いますが、1000円カットの店は常にお客さんが並んでいます。一般の美容室ではなかなか見られない光景です。もはやローコスト志向は止められません。これは生活防衛をせざるを得ない一般庶民のごく普通の行動です。「不動産価格が高止まりしていなければ経済が成り立たない」のであれば、その仕組の方がおかしい。
全ての経済活動が、高コスト、大量消費、短期商品寿命、どれをとっても高消費経済を支えるファクターばかりです。
もう、今までの発想ではマンションは売れないでしょう。事業者自体も軽量化を進めて、自社の高コスト体質を改善して、シンプルで良質な低価格マンションを作っていかないかぎり、光は射してこないだろう。